Run Log > ダッシュボード > ACWR(負荷比率)
ACWRとは
ACWR(Acute:Chronic Workload Ratio:急性:慢性負荷比率)とは、スポーツ科学やトレーニングの現場で、選手の「怪我のリスク」を管理し、「トレーニング効果」を最大化するために用いられる指標です。
一言でいうと、「今週の練習量(急性負荷)」が、「直近1ヶ月の平均的な練習量(慢性負荷)」に対してどれくらいかを数値化したものです。
1. ACWRの計算方法
ACWRは以下の式で算出されます。

- 急性負荷(Acute): 直近7日間(1週間)の負荷の合計(または平均)。「今の疲れ」を表します。
- 慢性負荷(Chronic): 直近28日間(4週間)の負荷の平均。「今の体力・準備状態」を表します。
2.数値の見方と「スイートスポット」
ACWRの数値によって、怪我のリスクが以下のように分類されています。
| ACWRの数値 | 評価 | 状態の意味 |
| 0.8 未満 | アンダートレーニング | 負荷が低すぎ。体力低下や、後の急増による怪我のリスク。 |
| 0.8 ~ 1.3 | スイートスポット | 最も安全で効果的な範囲。 適度な負荷で体力が向上する。 |
| 1.5 以上 | デンジャーゾーン | 怪我のリスクが急増。 準備不足のまま負荷を上げすぎている。 |
※トレーニング記録数が少ない場合はACWR数値はかなり高くなりますのでトレーニング記録数が4週間以上溜まってからご確認ください。
3. ACWRを活用するメリット
- 「やりすぎ」を防ぐ: 選手が意欲的であっても、客観的に「今は負荷が高すぎるから抑えよう」と判断できます。
- 復帰プロセスの安全確認: 怪我明けの選手が練習に戻る際、段階的に負荷を上げられているかを確認できます。
- 体力のベース作り: 慢性負荷(Chronic)を徐々に高めておくことで、多少のハードな練習(急性負荷の増加)にも耐えられるタフな体を作ることができます。
⚠️ 注意点
最近のスポーツ科学の研究では、ACWRだけで怪我を100%予測できるわけではないという指摘もあります。あくまで「一つの目安」として、選手の体調や睡眠、メンタル面などと組み合わせて判断することが推奨されています。


コメント